KYOTO / SEITAI2026.05.17 公開自費vs保険

京都の整体院HPで
自費と保険を分離する書き方
柔道整復師法と兼業店舗の表記設計

京都市内には保険適用の接骨院・整骨院と、無資格〜民間資格の自費整体院が混在しており、両者を兼業する店舗も少なくありません。山科・伏見・桂・西院・椥辻・北白川のような住宅街では保険適用接骨院が、四条烏丸・烏丸御池・河原町・祇園・京都駅のような商業/オフィス街では自費整体院が中心です。さらに京都特有の業態として、舞妓ヘア・着付け・京小物販売を併設する自費サロンが整体メニューも持つパターンも存在します。HPで両者を曖昧に書くと、柔道整復師法に基づく広告制限への抵触、保険組合からの療養費返還請求、消費者からのクレームと、複数のリスクが連鎖します。本記事では兼業店舗を念頭に、HP上での自費と保険の分離設計を解説します。

この記事の構成
  1. 柔道整復師法の広告制限を最初に押さえる
  2. 自費整体院と接骨院のHP上の見せ方の違い
  3. 兼業店舗の表記分離パターン
  4. 料金表記での自費と保険の分け方
  5. 使ってよい表現と避けるべき表現
  6. 京都エリア別の業態構成傾向
  7. 舞妓ヘア・着付け併設サロンの整体メニュー扱い
  8. KUROOの整体院HP制作で対応していること

1. 柔道整復師法の広告制限を最初に押さえる

柔道整復師法第24条は、接骨院・整骨院が広告できる事項を法令で限定列挙しています。HPは「広告」に該当するかどうかでグレーゾーンが続いてきましたが、2018年の厚労省検討会以降、HPも実質的に広告規制の対象として運用されています。具体的に広告可能な事項は概ね以下に絞られます。

つまり「腰痛が治る」「肩こりが消える」「骨盤の歪みを矯正する」といった効能・効果の断定表現は、接骨院・整骨院のHP上で原則として表記できないのが現在の運用です。これに対して、自費整体院(柔道整復師法の対象外)は同じ広告制限を直接受けませんが、薬機法・医師法・景品表示法の対象にはなります。京都府保健所(京都市は京都市保健所)からの指導事例も近年複数報告されているため、市内の接骨院オーナーは京都市保健所の最新ガイダンスを定期的に確認する必要があります。

2. 自費整体院と接骨院のHP上の見せ方の違い

項目接骨院・整骨院(保険適用)自費整体院・カイロ
適用法令柔道整復師法・保険関連法主に薬機法・景品表示法
効能効果の表記原則不可(法令列挙事項のみ)断定不可だが施術コース名は表記可
料金の見せ方保険適用条件と窓口負担額を明示税込料金とコース時間を明示
施術者表記柔道整復師の氏名・登録番号民間資格名・経験年数・研修歴
ビフォーアフター写真事実上不可(誤認を招くため)不可ではないが過度な強調はNG
体験談・口コミ掲載事実上不可条件付きで可能(誇大表現NG)

表のとおり、保険適用の接骨院HPは「事実情報を淡々と並べる」構成が基本になり、自費整体院のような訴求型コピーは使えません。逆に自費整体院は表現の自由度が比較的高い反面、薬機法・景品表示法での「医療類似行為と誤認される表現」「裏付けのない効果表記」は厳しく見られます。

3. 兼業店舗の表記分離パターン

京都の整体院で多いのが、保険適用と自費メニューを併用する兼業店舗です。山科・伏見桃山・桂・西院・椥辻・北白川・北大路のような住宅街駅前に多く、1階に接骨院・2階に自費整体院、あるいは同一フロア内で保険患者と自費患者を分けて運用しています。HP設計では以下の3パターンが現実解です。

3-1. パターンA:ドメイン分離(別サイト運用)

「○○接骨院.com」と「○○整体院.com」を完全に別ドメイン・別サイトとして運用します。保険組合への対応上、最も安全な構成ですが、運用コストが2倍になります。京都市内では伏見・山科・桂の老舗接骨院グループで採用例があります。

3-2. パターンB:同一サイト内でサブディレクトリ分離

「example.com/sekkotsu/」と「example.com/seitai/」のようにサブディレクトリを分け、ナビゲーションも別系統にします。料金表・施術メニュー・予約フォームをディレクトリごとに完全独立で構成します。京都の兼業店舗で最も採用率が高い構成です。

3-3. パターンC:同一ページ内でセクション分離

1ページ内で「保険適用メニュー」「自費メニュー」のセクションを縦に並べる構成。実装は楽ですが、ユーザーの混乱と広告規制の解釈リスクが最も高い構成で、開業初期以外では推奨しません。

4. 料金表記での自費と保険の分け方

兼業店舗で最もトラブルになりやすいのが料金表記です。以下のルールを徹底する必要があります。

4-1. 保険適用料金の表記ルール

4-2. 自費料金の表記ルール

4-3. 自費と保険が混在する組合せメニューは避ける

「保険適用施術+自費オプション」のような組合せメニューは、保険組合の療養費受領委任契約上トラブルになりやすいため、HP上では明記しないか、運用上の取り扱いを慎重に整理する必要があります。京都府国民健康保険団体連合会・各健保組合からの療養費返還請求が発生したケースは京都市内でも報告されており、HP表記の段階から分離設計が肝心です。

5. 使ってよい表現と避けるべき表現

避けるべき表現言い換え例(自費整体院の場合)
腰痛が治ります腰まわりのケアコース
肩こりが消える肩・首のリラックスコース
骨盤を矯正します骨盤のバランスを整えるコース
椎間板ヘルニアに効果(医療診断名の使用そのものを避ける)
1回で改善初回コースの所要時間60分
京都府内No.1の技術(裏付けのない最上級表現は景表法でNG)
口コミ高評価★5.0(掲載先・件数・条件を明記しない最上級表現はNG)

接骨院・整骨院の場合は上記の言い換え例も使えないケースが多いため、料金表とアクセス情報を中心に淡々と構成するのが安全です。

6. 京都エリア別の業態構成傾向

京都市内の主要エリアごとの業態構成傾向を、HP制作の観点で整理します。

エリア主流業態HP戦略
四条烏丸・烏丸御池(中京区)自費整体・美容整体中心料金・コース時間訴求、夜間営業
河原町・木屋町・先斗町(中京区)自費整体・繁華街向け遅番対応飲食/サービス業従事者対応
京都駅周辺(下京区/南区)自費(観光客向けクイック)+接骨多言語・短時間メニュー
祇園・東山(東山区)自費整体・着付け併設サロン併用舞妓・お茶屋関係者対応・夜遅め
山科・椥辻(山科区)保険適用接骨院+自費兼業多数サブディレクトリ分離設計推奨
伏見桃山・伏見区住宅街型の保険適用院・酒蔵街併設地域密着・高齢者対応・土日
桂・西院・西京区住宅街型接骨+学生向け自費阪急沿線・大学生対応
出町柳・百万遍・北白川(左京区)京大学生向け自費整体学生割引・卒論シーズン枠
北大路・北山・紫野(北区)京都産業大・佛教大方面の接骨住宅街密着・駐車場あり
嵐山・嵯峨(右京区)観光地クイック整体・足裏渡月橋周辺・観光客中心

7. 舞妓ヘア・着付け併設サロンの整体メニュー扱い

京都独特の業態として、祇園・東山・四条河原町・西院・北野白梅町あたりには「着付け・舞妓ヘア・京小物販売」を併設する美容サロンが整体メニューを持つケースがあります。日本舞踊や舞妓関係者の身体ケア、着物を着る前後の姿勢ケアなど、京都ならではのニーズに応えています。

7-1. 美容業と整体業の業態区分

美容師法に基づく「美容業」と、柔道整復師法に基づく「接骨・整骨業」、無資格の「整体・リラクゼーション業」は法令上別物です。同一店舗内で複数業態を運用する場合、保健所への届出・施術スペースの区分・施術者の有資格者表記を厳密に行う必要があります。HP上では業態ごとにページを完全分離し、施術者(美容師/柔道整復師/民間整体師)を明確に分けて表示することが必須です。

7-2. 舞妓ヘア対応サロンの整体表記例

免責 本記事は柔道整復師法・薬機法・景品表示法・美容師法・京都市の関連条例の概要を整体院HP制作の観点で整理したもので、個別店舗の法令適合性を保証するものではありません。実際の表記は京都市保健所・保険組合・行政書士・弁護士等にご確認ください。

8. KUROOの整体院HP制作で対応していること

KUROOの京都向け整体院HP制作では、兼業店舗の自費・保険分離設計を以下の標準仕様で組み込みます。

初期費用¥30,000・月額¥1,980〜で、サーバー代・SSL・運用込みです。兼業店舗で「保険患者と自費患者の混乱」「広告規制への抵触」を避けたい開業オーナー向けの構成です。

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