SAPPORO / SEITAI2026.05.17 公開自費と保険の分離

札幌の整体院HPで
自費と保険を分離する書き方
柔整師法・北海道厚生局指導と都心/郊外の二極構造

札幌市内の整体院・接骨院は約1,800院。大通・札幌駅・すすきのの自費中〜高単価層と、真駒内・新札幌・栄町・麻生・厚別・福住の住宅街保険適用院では、HPの書き方がまったく異なります。さらに北海道厚生局が周知する柔道整復師の施術に係る療養費の取扱通知、柔道整復師法・医師法・薬機法の広告制限を踏まえると、「保険適用施術」と「自費メニュー」を同じページに混在させること自体が誤認誘発のリスクになります。本記事ではこの分離をどう設計するかを実例で整理します。

この記事の構成
  1. なぜ自費と保険の混在は札幌で特にリスクなのか
  2. 札幌の都心自費高単価/郊外保険適用院の二極構造
  3. 柔道整復師法・医師法・薬機法・北海道厚生局指導の論点
  4. HP上で自費と保険を分離する5つの設計
  5. 料金表記の正しい書き方とサンプル
  6. 大通の自費高単価院/麻生の保険適用院 HP事例比較
  7. よくある違反NG表現10パターン
  8. KUROOの整体院HP制作で対応していること

1. なぜ自費と保険の混在は札幌で特にリスクなのか

柔道整復師は「急性または亜急性の外傷性の負傷(骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷)」のみが健康保険適用対象です。慢性の肩こり・腰痛・冷え・骨盤矯正・小顔整体は保険適用外、すなわち自費メニューです。ところが多くの整体院HPでは、両者を同じページに並べ、料金表で混在させてしまっています。これはユーザーに「肩こりも保険が効く」と誤認させるおそれがあり、北海道厚生局の指導対象になり得ます。

札幌は人口約197万人、整体院・接骨院は約1,800院と全国でも有数の密度です。中央区・北区を中心に都心型自費院が増える一方、清田区・厚別区・手稲区など住宅街では保険適用を主軸とした接骨院が多数営業しています。両者がHPで混在表現すると、特に高齢者・主婦のユーザーが「保険で安く受けられるはず」と思って来院し、現場でトラブルになります。

札幌固有の事情として、2026年現在もスキー・スノボ後の捻挫・打撲は保険適用範囲、夏期の慢性腰痛は自費という季節区分が混在しがちです。HPでこの境界を明示しないと、北海道厚生局の通知に基づく療養費返還事案が発生するおそれがあります。

2. 札幌の都心自費高単価/郊外保険適用院の二極構造

エリア主流モデル客単価レンジ主訴傾向
大通・札幌駅・すすきの・狸小路自費中〜高単価¥6,000〜¥12,000骨盤矯正・小顔整体・美容整体・肩こり
円山・宮の森・桑園自費高単価+一部保険¥7,000〜¥15,000パーソナル整体・産後骨盤・産婦人科系
北24条・北18条・麻生保険+自費混在¥1,500〜¥5,000北大学生のスポーツ外傷+主婦の慢性腰痛
琴似・宮の沢・手稲保険適用主体¥1,500〜¥3,500主婦・高齢者の慢性疾患+冬季転倒外傷
新札幌・厚別・もみじ台保険適用主体¥1,500〜¥3,500千歳/江別通勤者の外傷+住宅街高齢者
真駒内・南平岸・福住保険適用+スポーツ系¥1,500〜¥4,500スキー・スノボ外傷、コンサドーレファン
栄町・元町(東区)保険適用主体¥1,500〜¥3,000住宅街高齢者、地下鉄東豊線通勤者
白石・南郷保険+整骨院¥1,500〜¥3,000白石区住宅街の慢性疾患・交通事故対応

このように札幌では都心ほど自費高単価、郊外ほど保険適用主体という極端な分布があります。HP設計もこの分布に合わせて、自費を強調するか保険を強調するかを店舗ごとに決め、混在しないようにします。

3. 柔道整復師法・医師法・薬機法・北海道厚生局指導の論点

3-1. 柔道整復師法の広告制限

柔道整復師法第24条により、広告できる事項は「業務の種類」「施術日時」「保険取扱いの旨」など限定列挙されています。「肩こりが治る」「腰痛改善」「骨盤の歪みが取れる」のような効能訴求は広告不可です。札幌の整体院HPでよく見られる「整体で慢性腰痛を根本改善!」というキャッチコピーは、ほぼ違反表現です。

3-2. 北海道厚生局の指導通知

北海道厚生局保険指導課からは、療養費の不正請求(慢性疾患を急性外傷として請求)に関する指導が定期的に出されています。HPで「肩こりも保険適用」と書くと、それを見たユーザーが負傷原因を曖昧に申告→施術者が外傷扱いで請求→指導対象という連鎖が発生します。

3-3. 医師法・薬機法の二次リスク

整体院・整体師(無資格)が「治療」「診断」「医療」と書くと医師法違反です。「医師監修」「医療レベルの施術」「治療院」のような表現も慎重さが必要です。薬機法は化粧品・サプリ販売併設店舗で問題になります。

4. HP上で自費と保険を分離する5つの設計

4-1. メニューページを「保険施術」「自費メニュー」の二系統に分ける

同じページに並べず、URLレベルで分けます。例:`/menu/insurance/`(保険施術)、`/menu/private/`(自費メニュー)。トップページからの導線も2本に分け、ユーザーが自分の症状で選べるようにします。

4-2. 保険適用の負傷例を限定列挙する

「保険適用の対象は、急性・亜急性の外傷性負傷(骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷)に限られます。スキー・スノボ・スケート等のスポーツ中の負傷、転倒による外傷は対象となり得ます。慢性の肩こり・腰痛・疲労回復は対象外です」と冒頭に明示します。

4-3. 自費メニューには「自費(全額自己負担)」と明記

骨盤矯正・小顔整体・美容整体・リラクゼーション・もみほぐしは保険適用外であることを必ず併記します。「¥6,000(自費・全額自己負担)」のように、価格の後ろに(自費)を付けるのが最も誤解されない書き方です。

4-4. 効能訴求を体験談・口コミに置き換えない

「お客様の声」として効能を間接的に書くのも違反扱いになり得ます。体験談は感想(「通って気分が軽くなりました」)に留め、効能(「腰痛が治りました」)は書かない方針が安全です。

4-5. 「治療」「治る」「改善」を排除した語彙体系

整体師(無資格)の店舗では「施術」「ケア」「アプローチ」「整える」「軽くなる」を使い、「治療」「治る」「改善」は使用しません。柔道整復師の店舗でも、保険外メニューでは同様の語彙制限を適用します。

5. 料金表記の正しい書き方とサンプル

メニュー名適用区分料金例注記
急性外傷(打撲・捻挫・挫傷)保険適用窓口負担 ¥600〜¥1,500負傷原因の確認必須・初検料別途
スキー・スノボ外傷保険適用窓口負担 ¥600〜¥1,500受傷日・場所の記録必須
慢性肩こり・腰痛ケア自費(全額自己負担)¥4,500初回問診¥1,000別途
骨盤矯正コース自費(全額自己負担)¥6,000所要60分
美容整体・小顔ケア自費(全額自己負担)¥8,000所要45分
産後骨盤ケア自費(全額自己負担)¥7,500産後2か月以降推奨
パーソナル整体(回数券)自費(全額自己負担)¥50,000/10回有効期限6か月

6. 大通の自費高単価院/麻生の保険適用院 HP事例比較

同じ「整体院」でも、立地と顧客層で別物のHPになります。

7. よくある違反NG表現10パターン

  1. 「肩こりが治る整体」 — 効能断定+治療表現
  2. 「肩こりも保険適用」 — 慢性疾患を保険適用と誤認誘発
  3. 「医師監修」 — 医師法上の表記制限
  4. 「治療院」 — 整体師(無資格)では使用不可
  5. 「腰痛改善率98%」 — 効果断定+根拠なき数値訴求
  6. 「Before/After写真で骨格が変わる」 — 効能誇張
  7. 「医療レベルの施術」 — 医師法表現
  8. 「冷えが消える」 — 効能断定
  9. 「鬱・自律神経失調症対応」 — 精神科医療表現
  10. 「お子様の発達障害にも」 — 医療診断行為表現
広告表現の注意 本記事は法的助言ではなく、HP制作者の視点での導線設計案内です。実際の表記検討には所轄の北海道厚生局保険指導課・札幌市保健所への確認、または弁護士・行政書士への相談を推奨します。広告制限の解釈は時期によって変動するため、最新の通知に基づき判断してください。

8. KUROOの整体院HP制作で対応していること

KUROOの札幌整体院向けHP制作では、自費と保険の分離設計を以下の標準で組み込みます。

初期費用¥30,000・月額¥1,980〜で、サーバー代・SSL・運用込みのインフラ型ホームページ制作です。法令リスクを抑えながら、自院の客層に合わせた集客導線を組めます。

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