中小企業がHP制作で失敗しないための
12項目チェックリスト【見積もり前に確認】
HP制作で最も多いトラブルは「契約後に追加費用が発生」「納品後に連絡が取れない」の2つ。どちらも発注前のヒアリングで防げるものです。本記事では、中小企業の発注担当者が制作会社・フリーランスに問い合わせる際、見積もり依頼と同時に確認すべき12項目をチェックリスト形式でまとめました。コピペで使える質問文例付きです。
なぜ事前確認が重要なのか
HP制作は契約書の不備が極めて多い業界です。口頭やメールベースの合意だけで進めると、後から「それは契約範囲外」「追加は別途10万円」と言われがち。発注前に文書で確認事項を残しておくだけで、トラブルの大半は回避できます。
12項目チェックリスト
実績(ポートフォリオ)は公開されているか
自社サイト内に制作実績が5件以上掲載されているか。業種・規模が自社と近い事例があるか確認します。実績非公開の会社は避けた方が無難です。
見積もりに含まれる範囲は明記されているか
「一式」「○○対応」と曖昧な表記の見積もりは要注意。ページ数・修正回数・画像点数・文章執筆が含まれるか、明細で確認します。
追加費用が発生する条件は明確か
「修正4回目以降」「ページ追加時」「写真差し替え時」など、追加費用の条件と金額を事前に文書化してもらいます。
納期は具体的な日付で提示されるか
「○月○日公開予定」と日付が決まっているか。「1〜2ヶ月」等の幅広い表記は、実際は3ヶ月以上かかる可能性があります。
ドメインとサーバーの所有権はクライアント側か
制作会社名義でドメインを取得されると、乗り換え時に譲渡拒否や手数料請求をされるケースがあります。必ず自社名義で契約してください。
データ(ソースコード)は納品されるか
HTML・CSS・画像・ロゴデータを一式納品してもらえるか。納品形式(ZIP・Git・共有ドライブ)と、解約時の扱いを確認します。
納品後の無償サポート期間はあるか
公開直後のバグ修正・軽微な文言修正について、無償対応期間(30日〜3ヶ月)があるか確認。
SEO対策は何が含まれるか
「SEO対応」の中身は会社によってバラバラ。title/description設定・sitemap.xml・構造化データ・表示速度改善のどこまで対応するか確認します。
スマホ対応は全ページか
レスポンシブ対応といっても、トップページのみ対応で下層は未対応の事例もあります。全ページがスマホ表示で崩れないかテスト端末リストと合わせて確認。
SSL(https化)は初期費用に含まれるか
Let's Encryptの無料SSLで十分ですが、設定作業が別料金の会社もあります。2026年現在、http接続のサイトはブラウザで警告が出るため必須です。
月額保守プランの中身は具体的か
「月5,000円で保守」の中身を確認。文言修正○回/月、写真差替○点/月、障害対応ありといった数値化されているサービスを選びます。
解約・乗り換え時の条件は明確か
契約期間の縛り・違約金の有無・解約後のサイトデータの扱いを確認。「解約するとサイトが消える」サービスは要注意です。
特に重要な3項目
全12項目のうち、実務で特にトラブルに直結するのは #03(追加費用条件)・ #05(ドメイン所有権)・ #12(解約条件)の3つです。最低限この3つだけでも契約書・見積書に明記してもらえば、致命的なトラブルはほぼ防げます。
まとめ:発注は「質問の量」で決まる
- 見積書は「一式」表記を排除し、明細で出してもらう
- ドメイン・データ・ソースコードの所有権はクライアント側に残す
- 解約・乗り換え時の条件を文書化する
- 回答スピードと具体性で対応力を測る
面倒に思えるかもしれませんが、契約後に泣くよりは、発注前に1時間かけて質問する方が遥かに安上がりです。