制作会社選び 2026.04.23

中小企業がHP制作で失敗しないための
12項目チェックリスト【見積もり前に確認】

HP制作で最も多いトラブルは「契約後に追加費用が発生」「納品後に連絡が取れない」の2つ。どちらも発注前のヒアリングで防げるものです。本記事では、中小企業の発注担当者が制作会社・フリーランスに問い合わせる際、見積もり依頼と同時に確認すべき12項目をチェックリスト形式でまとめました。コピペで使える質問文例付きです。

なぜ事前確認が重要なのか

HP制作は契約書の不備が極めて多い業界です。口頭やメールベースの合意だけで進めると、後から「それは契約範囲外」「追加は別途10万円」と言われがち。発注前に文書で確認事項を残しておくだけで、トラブルの大半は回避できます。

12項目チェックリスト

#01

実績(ポートフォリオ)は公開されているか

自社サイト内に制作実績が5件以上掲載されているか。業種・規模が自社と近い事例があるか確認します。実績非公開の会社は避けた方が無難です。

質問文例 直近1年以内の制作実績で、URLを公開できる事例を3件ご紹介いただけますか?
#02

見積もりに含まれる範囲は明記されているか

「一式」「○○対応」と曖昧な表記の見積もりは要注意。ページ数・修正回数・画像点数・文章執筆が含まれるか、明細で確認します。

質問文例 見積もりの内訳として、ページ数・修正回数・画像点数・ライティング範囲を明記したものをご提示いただけますか?
#03

追加費用が発生する条件は明確か

「修正4回目以降」「ページ追加時」「写真差し替え時」など、追加費用の条件と金額を事前に文書化してもらいます。

質問文例 契約範囲を超える修正・追加が発生する場合、どのタイミングで追加費用の見積もりをいただけますか?単価表はありますか?
#04

納期は具体的な日付で提示されるか

「○月○日公開予定」と日付が決まっているか。「1〜2ヶ月」等の幅広い表記は、実際は3ヶ月以上かかる可能性があります。

質問文例 契約日から公開まで、ヒアリング/デザイン/実装/修正の各工程をそれぞれ何日で進めるスケジュールを組みますか?
#05

ドメインとサーバーの所有権はクライアント側か

制作会社名義でドメインを取得されると、乗り換え時に譲渡拒否や手数料請求をされるケースがあります。必ず自社名義で契約してください。

質問文例 ドメインとサーバーは弊社名義で契約したいのですが、契約手順のサポートをいただけますか?既に制作会社名義になっている場合の譲渡ポリシーを教えてください。
#06

データ(ソースコード)は納品されるか

HTML・CSS・画像・ロゴデータを一式納品してもらえるか。納品形式(ZIP・Git・共有ドライブ)と、解約時の扱いを確認します。

質問文例 納品物として、HTML・CSS・JavaScript・画像・ロゴの元データ(AI/PSD)を一式いただけますか?形式はZIP納品で構いません。
#07

納品後の無償サポート期間はあるか

公開直後のバグ修正・軽微な文言修正について、無償対応期間(30日〜3ヶ月)があるか確認。

質問文例 公開後の不具合修正や軽微な文言訂正は、どの範囲まで無償対応いただけますか?期間の目安も教えてください。
#08

SEO対策は何が含まれるか

「SEO対応」の中身は会社によってバラバラ。title/description設定・sitemap.xml・構造化データ・表示速度改善のどこまで対応するか確認します。

質問文例 SEO対応として、titleタグ・meta description・sitemap.xml・構造化データ・表示速度改善のうち、どこまで対応いただけますか?
#09

スマホ対応は全ページか

レスポンシブ対応といっても、トップページのみ対応で下層は未対応の事例もあります。全ページがスマホ表示で崩れないかテスト端末リストと合わせて確認。

質問文例 全ページをiPhone・Android両方で確認しますか?ブラウザ・OSバージョンのテスト対象範囲を教えてください。
#10

SSL(https化)は初期費用に含まれるか

Let's Encryptの無料SSLで十分ですが、設定作業が別料金の会社もあります。2026年現在、http接続のサイトはブラウザで警告が出るため必須です。

質問文例 公開時のSSL対応(https化)は初期費用に含まれていますか?更新作業の責任範囲も教えてください。
#11

月額保守プランの中身は具体的か

「月5,000円で保守」の中身を確認。文言修正○回/月、写真差替○点/月、障害対応ありといった数値化されているサービスを選びます。

質問文例 月額保守の範囲として、文言修正・写真差し替え・障害対応・バックアップ・バージョンアップ対応のそれぞれを何回/月まで対応いただけますか?
#12

解約・乗り換え時の条件は明確か

契約期間の縛り・違約金の有無・解約後のサイトデータの扱いを確認。「解約するとサイトが消える」サービスは要注意です。

質問文例 月額プランの最低契約期間と違約金条件を教えてください。解約後、サイトデータとドメインはどのように扱われますか?
実務Tips 上記12項目を1通のメールにまとめて送ると、回答スピードと回答の具体性から、その会社の対応力を事前に測れます。回答が曖昧 or 3営業日以内に返信がない会社は候補から外す、くらいの判断基準で十分です。

特に重要な3項目

全12項目のうち、実務で特にトラブルに直結するのは #03(追加費用条件)・ #05(ドメイン所有権)・ #12(解約条件)の3つです。最低限この3つだけでも契約書・見積書に明記してもらえば、致命的なトラブルはほぼ防げます。

まとめ:発注は「質問の量」で決まる

  1. 見積書は「一式」表記を排除し、明細で出してもらう
  2. ドメイン・データ・ソースコードの所有権はクライアント側に残す
  3. 解約・乗り換え時の条件を文書化する
  4. 回答スピードと具体性で対応力を測る

面倒に思えるかもしれませんが、契約後に泣くよりは、発注前に1時間かけて質問する方が遥かに安上がりです。

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